この記事の監修者

車査定.COM㈱
車査定.COM㈱
車査定.COM㈱ではガリバー・カービューなど、大手車売買会社を解説しています。皆さんの「役に立った!5万円も得しました!」などのコメントをもらう度に励みになっています。

この記事は約 3 分で読めます。

 
バスや電車と比べて、

割高感があるタクシー。
 

目的地の目の前まで運んでくれる

というメリットは断トツですが、

「料金がよく分からない」

というデメリットがあります。
 

特に10kmくらいだとどれくらいの

金額になるのか少し怖いですよね。
 

そこで今回は

「タクシー10km」の料金、仕組み

について知ってしまいましょう!

「タクシー」10kmの平均時間は?

タクシーの10kmの移動時間

どこまでいけるか

イメージが少し難しいですよね。
 

例えば、10kmを車で走行すると、

「約10~15分」で着く距離です。
 

これは時速50~60kmで

道路が空いている場合に

このくらいの時間で着きます。
 

幹線道路などでは、

もう少しかかりそうです。
 

「タクシー」の10kmの料金相場は?


 
例えば、タクシーを10km

利用した場合(普通車相当)、

いくらぐらいになるのでしょう。
 

先述の運賃ブロックを参照して、

シュミレーションをしてみましょう。
 

◇「距離制運賃」のみの場合

まず、単純に距離制だけを基準にして

算出してみました。
 

信号待ちや渋滞などがなく、

ノンストップで10km走った場合です。
 

表 1:加算運賃のみの場合
 

※地区対象について
1)北海道 札幌市、江別市 他
2)東京都 23区、武蔵野市、三鷹市
3)愛知県 名古屋交通圏
4)大阪府 大阪国際空港内の
区域を除く大阪府全域
5)福岡県 福岡市、春日市 他
 

東京が一番高いと思っていたのですが、

名古屋地区が一番高くなりました。
 

◇「時間距離併用制運賃」を考慮した場合

渋滞や信号待ちがないなんて、

現実的ではありませんので、

少し近づけてみたいと思います。
 

そこで、時速10km以下の時間が

累計で10分あったと仮定してみましょう。
 

表 2:時間距離を併用した場合
 

時間併用制分の加算料金だけを見ると

大阪地区が一番高額になりましたが

合計料金では「距離制運賃」のみの場合の

順位と同じ結果になりました。
 

いずれの場合も、

福岡地区は一番安いようです。
 

深夜料金について「深夜は2割増し」です。
 

主に22:00~翌5:00の時間帯で、

2割増しの料金になります。
 

これは、正しくは

「金額が2割増し」が「距離が2割短く」

になります。
 

◇例:表1における「2)特別区」

初乗り運賃の場合

日中:1,052mで410円 

深夜:877mで410円 

となります。
 

「タクシー」の料金の仕組みとは?


 

タクシーの運賃は、

管轄する国土交通省が

「道路運送法」に基づいて決められていて、

その運賃で営業するには、

大臣の認可が必要です。
 

認可の基準は

『適正な原価に適正な利潤を加えたもの

を超えないものであるかどうか』

です。
 

基準となる原価には、

人件費や車両維持費、燃料費

などが含まれています。
 

当然、全国一律ではありませんし、

地域特有の需要構造もあります。
 

そこで、

全国98ブロックにわけられた

「運賃ブロック」を作り、そのブロックごとに

上限額と下限額が設けられています。
 

この範囲の金額であれば、

自動認可されます。
 

同じ地区でも、会社によって

若干金額が異なるのは、このためです。
 

事業運営など個別審査を通して

上限、下限を超える金額を設定(申請)

することも可能です。
 

皆さんがタクシーを利用して、

よく分かっているのは、

「タクシー運賃」=「初乗り運賃」+「加算運賃」

だということです。
 

でも、実際には同じ距離でも

金額は同じとは限りません。
 

それは、「加算運賃」には、

距離制レートと時間制レートとが

併用されているからです。
 

(時間距離併用制運賃)

距離制レートは、正式には

「距離制運賃」といいます。
 

単純に、△△円走ったら〇〇m

という「単価」×「距離」です。
 

一方、時間制レートとは

「時間距離併用制運賃 及び待料金」

といいます。
 

先のタクシー運賃の式を訂正すると、

「タクシー運賃」

  • 「初乗り運賃」
  • 「加算運賃」
  • (距離制運賃+時間距離併用制運賃及び待料金)

となります。
 

この他に、観光などでチャーターする場合に

適用される「時間制運賃」や、

地区やタクシー会社で個別に

設定している割引(割増)料金

などがあります。
 

信号待ちなどなるべく現実に近い値で

計算してみましたが、

いかがでしたでしょうか。
 

旅行や出張など土地勘が無い場合でも、

事前におおよその金額は調べられます。
 

事前に調べてより良いタクシー利用を

して下さい。