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未来的移動手段として
すでに名前が広がりつつあるリニア。
しかしそんなリニアに関して
みなさんはどこまで知っていますか?
とても速いスピードで移動できる便利な乗り物。
新幹線も同様に速いのは間違いありませんが、
そこで
「リニアと新幹線の違いは何なのか?」
という疑問が出ていきます。
今回はそんな疑問や
リニアの走行方法、最高速度
なども紹介していきたいと思います。
新幹線とリニアの違いとは?
新幹線とリニアは高速鉄道
(200km/h以上で運行する事)
である事には変わりありませんが、
何がどのように違うのでしょうか?
まず、新幹線もカッコいいけど、
より未来的でカッコいい!
と私のバカなコメントは置いておき、
まずは新幹線から説明していきましょう。
新幹線は在来線と同じく、
左右に車輪とレールを設置し、
在来線よりも高速で走行出来ることです。
新幹線の基本的な理屈は、
イメージとしては
「在来線車両を200km/h以上で走行」
出来るようにしたものと考えて下さい。
細かいことをいうと、
設備面では曲線を少なくして
ATCと言われる運転席で
信号が直接確認出来る方法で、
強い電気が必要なため交流電化
(在来線はほとんどが直流電化)
にしています。
強い力を持つので当然、
新幹線は沿線に騒音を発するため
それを軽減するように
高く求められており、
環境基準は世界で最も厳しくなっています。
新幹線とリニアのエンジンの違いとは?
リニアとの違いをしっかり理解してもらうため、
もう少し新幹線の説明を続けるので
お付き合い下さいね。
高速鉄道と言うと
フランスのTGV等と比較されますが、
新幹線との決定的な違いは
動力分散方式か動力集中方式です。
新幹線は「動力分散方式」が該当し、
列車を動かすために必要な動力、
すなわちモーター(エンジン)を
客車内の数か所に分散設置して
機関車を不要にしています。
例えば、
N700系1000番台
(JR東海のN700A)の場合、
16両編成のうちモーター搭載車は
14両で残りの2両には
それが搭載されていません。
具体的には1号車(博多方の先頭車)
と16号車(東京方の先頭車)です。
動力集中方式はTGVが該当し、
先頭に動力源の機関車を連結。
以下は全て動力を持たない客車です。
メリットは
1両単位で切り離す事が可能なため
多種多様な行先設定が可能なこと。
一方でデメリットは
線路(道床)に対する負担が大きく、
地盤が悪いと向いていない事や
線路維持費用が高くなりやすいです。
リニアの驚愕の走行方法とは!?
では、本題に行きましょう!
新幹線もTGVも左右に車輪と
レールを設置している事には
変わりありませんが、
リニアにはそもそも
「車輪やレールが存在しない」
と、今までの電車、鉄道、新幹線とは
全く違うことが分かって頂けるでしょうか!
JR東海はこれを
「超電導リニア」
(超電導磁気浮上方式)
と言っています。
車両に搭載した超電導磁石と
地上に取りつけたコイルの間で
磁力によって、車両を浮上。
つまり、磁石の原理である
N極とS極が反発する力を
活用して前進させます。
「超電導」とは、
ある物質が一定温度以下になった際に、
電気抵抗がゼロになる現象です。
地上のコイルに一度電流を流すと、
電気抵抗がないため電流は
コイルの中を半永久的に流れ続けて、
強力な磁界が発生。
車両には超電導磁石が搭載されているため、
ガイドウェイ(レールに相当するもの)
に沿って走行し、
地上のコイルとの磁気相互力により
500トンほどもある列車が
何と「浮上して走行」するんです!
すなわち、車両が少し浮いた状態で
走行するためレールとの摩擦が皆無、
新幹線よりもさらに
高速での走行を可能にしたのです。
リニアの走行スピードは?
走行試験では最高で「603km/h」
を記録しており、
これは地上の乗り物では世界最速です。
営業運転では「505km/h」
を予定しています。
こんな世界最速の乗り物がいったい
いくらの費用をかけて作るのか?
が気になる方はこちらも読んで見て下さいね。
また、既存の新幹線や
在来線とは仕組みが大きく違うため、
他線への直通は出来ません。
現在の東海道新幹線の
ダイヤを見ると「のぞみ」を
中心に山陽新幹線に直通していますが、
リニア中央新幹線が開業すると
乗り換えが名古屋や
新大阪で必ず発生します。
乗り換えを嫌うようであれば、
現行通りの使い方になりますが、
東京~名古屋間を中心に
停車駅が多い
「ひかり」「こだま」主体に戻るため、
所用時間は現行よりも拡大する見込みです。
リニア中央新幹線は
東京~名古屋~大阪間を
最速で結ぶ交通機関として、
建設が始まったばかりです。
同区間の輸送力は飛躍的に向上し、
首都圏から西日本方面への
所要時間短縮にも寄与しますが、
他線との直通が出来ないため、
乗り換えが必ず発生する悪い点もあります。
技術的には国鉄時代から
研究されたものがいよいよ実用化しますが、
それでも営業してみないとわからない
“未知の領域”もあります。
たとえ未知の将来的に利用できるのは
活躍がとても期待できそうですね。